海外で実用されている医療大麻

海外で実用されている医療大麻
癌が進行すると、耐え難い痛みに襲われることは、誰でも知っています。
紙が触れただけで悲鳴を上げたくなるような痛みが走りますので、もっと範囲が広い体の移動であるなら激痛が全身を駆け巡ることは間違いありません。
その痛さに耐えかねて、苦痛に体をゆがめながらも、モルヒネを求める人の姿を見たことがあるでしょうか。
そして、日常痛みのため体を動かすことができなく、また食欲が減退し体が徐々に弱っていくのです。
それが、毎日死ぬまで続くのです。
麻薬の一種である医療モルヒネは確かに痛みに対して有効ですが、しかし残念ながら万能ではありません。
神経の損傷(神経因性疼痛)、脊髄圧迫、神経根へ癌が転移等で起こる痛みには、無力です。
また癌細胞による直接的な痛みだけではなく、医療行為によっても痛みが増えます。
放射線治療を行えば、同時に神経も傷つく場合があります。
このような痛みに対しても、対策がないことはありません。
ですが、日本に限れば決め手に欠いており、その都度、薬理的・物理的な対策を施すしかありません。
しかし、もしこの対処できない痛みをコントロールできるものがあったら、どうでしょう。
それを出来るのが、医療大麻なのです。
医療大麻は、既に海外で使用されており、米国においては州法によって医療目的に限って合法化されている州もあります。
ただ、連邦法では非合法とされており、医療目的であっても取締対象なのです。
ところが、オバマ大統領の鶴の一声で取り締まれていません。
麻薬の一つであるモルヒネの使用が認められているのに、大麻が認められないのは理屈に合わないからです。
そのため、先述の通り医療目的に限っては、取り締まられていません。
これは、2009年3月に政府が発表しています。
米国ではどのように利用されているかというと、一部では使用許可を持つ患者が薬効成分をもつ大麻草を栽培し、それを自分で利用しているのです。
吸引することによって、直ぐに効果が現れるそうです。
これは、日本のワールドビジネスサテライトで報道されています。
その番組に登場する患者は癌患者ではないのですが、「医療大麻がなければ死んでいた」と証言していた事は見逃せません。
痛みを和らげるという事は、同時に人間らしい日常生活を送ることを可能にしているのです。
登場した患者は、多くの病気を抱えていますが、それでも起き上がって日常生活を送れるまでに回復しています。
食欲を失う病気を患っており、効果が現れたからでしょう。
「なければ死んでいた」というのも、頷けるものがあります。
実は、病気のケアに対しての効果ばかりではありません。
制癌作用もあるのです。
これは、米国の国立ガン研究所(NCI)が、2011年にウェブサイト上で公式に認めたことです。
癌細胞の転移や増殖を抑えるだけでなく、癌細胞のアポトーシスを促します。
そして、最も重要なことは、健康な細胞は一切攻撃しないことでしょう。
今の化学療法では、正常細胞に対しても働きかけるので、癌治療を進めるとそれだけ体が弱り、体力のない患者に対しては利用できません。
ですので、医療大麻は現代の化学療法を凌駕するかもしれない存在なのです。

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